平成4年1月、みかん生産農家と資材生産企業の要請と多大の支援を戴き、農作物の栽培研究を目的に、「作物研究会」を会員80名で結成し営業活動を始める。
平成6年5月、「有限会社 作物総研」として法人化、現在に至る。
「人は健康、樹は健全」
生命体維持の根本となる食料を生産する責任ある立場の農業者を支援し、栄養価・機能性の高い安全安心な農産物の生産に貢献する。そして、このような農産物は健全な作物体から産み出されるものと信じています。このため、生産に当たっては、自然の摂理に従い、作物の生理・生態に基づく栽培管理が必須だと思っています。
お取引頂いている顧客は、福岡、熊本、佐賀、長崎など北部九州を主体に、九州全域の農家や農協。
作物の生理・生態に基づく栽培指導、助言、生産資材の販売(主に肥料)。園地巡回が日常業務。栽培管理講習会を定例として、また必要に応じて各地区で開催し、作物の健全生育による高品質・高収穫に資するよう努力しています。
九州各地を仕事として巡回するようになって20数年が経過しました。この間の景色の変化の激しさに、驚くとともに不安な気持ちにさせられています。特にここ10年、中山間地の耕作放棄地が多くなり、改めて現状での農業経営を持続させることの困難さを感じます。しかし、このままでは中山間地農業は消滅します。
農の復権なくして地域の活性化はあり得ない。農の復権には、生きるために絶対必要な「食」がどうあるべきかを、全ての人が考え、古代より永永と続いてきた日本固有の食文化を早急に取り戻すことが必要なことと思います。衣・食・住すべてに地域に根ざした文化が活かされることにより、豊かな景観が維持され、国土の保全、水源の確保、温室効果ガス吸収などにも大きく貢献できるものと考えます。