更新剪定とは、木の若返りを図り、品質と各作業性の向上を目的とする究極の剪定です。
通常の剪定と異なり、切る枝の部分が大きくなり、葉の切り落とし枚数が格段に多くなります。
その為、十分な栄養診断と実施前の計画的な管理、そして次の条件が絶対的に必要になります。
(更新剪定を実施するうえで必要な条件)
・樹に十分の栄養が施されている事
・樹の状態が表番(成り年)である事
・樹の内側に栄養が入っている事
3月 更新剪定実施
作業性・品質・災害耐性の向上を図るため、更新剪定を実施した樹です。
周辺の雑草を見ていただければわかるとおり、元の大きさからはるかに小さくなりました。
数字で述べますと、樹幅約4mを1m短縮し、高さ約3mを1.8mまで下げております。
5月 発芽展葉期
更新剪定樹の発芽展葉期の状態です。
11月 収穫期
更新剪定実施年の収穫期の状態です。
樹高が低くなり、樹冠が小さくなった事で管理作業効率が格段に向上しています。
品質面では秀品化率が向上、収量はほぼ前年並である事から、剪定の効果は十分にあったと考えます。
次年度の収量は増加の見通しが立っております。